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尿もれケア / 受診の準備

女性の尿もれは何科?受診の目安・初診の検査と排尿日誌

「少量でも受診してよい?」「内診があるのが不安」。受診先を探すところから、初診で話すことまで順に確認できます。

女性の尿もれは何科?

まず泌尿器科が相談先です。女性泌尿器科・女性骨盤底外来を設ける施設もあります。婦人科に通院中なら、尿もれを扱うか尋ねて紹介を受ける方法もあります。少量でも困っていれば受診でき、年齢や出産経験だけで我慢する必要はありません。[1][2]

通常予約を待たずに相談したい症状:尿が出ず下腹部が張って痛む場合は、速やかに医療機関へ。夜間も救急受診を検討してください。排尿症状と発熱・背中の痛みがある場合も、早急に連絡して受診します。目で分かる血尿も、痛みがなくても放置しないでください。[3][4]

泌尿器科・婦人科・女性外来の選び方

「女性だから婦人科」と決めるより、尿もれの診療をしているかで選びます。女性外来という名称でも診療内容は施設によって違うため、公式サイトの診療対象と予約方法を確認します。

予約先を絞るための目安
困っていること相談先の入口予約時に伝えること
尿もれ、頻尿、急な尿意泌尿器科、女性泌尿器科「尿もれの初診です。女性の診療に対応していますか」
腟から何か下がる感じもある女性骨盤底外来、対応する泌尿器科・婦人科尿もれに加えて、下垂感や排尿しにくさがあること
妊娠中・出産後で通院しているかかりつけの産婦人科にも相談時期、出産との前後関係、尿もれ以外の症状

東京女子医科大学病院は女性の尿失禁・排尿障害を診療し、女性骨盤底の専門外来も案内しています。こうした外来が近くになければ、地域の泌尿器科から相談して構いません。大病院の専門外来を受診する場合は紹介状の要否も確かめます。[2]

女性医師を希望する場合は、担当日を予約時に確認します。「女性外来」という名前だけで、毎回女性医師が担当すると判断しないようにしましょう。

どんなときに漏れる?診察に役立つ3つの整理

病名を自分で確定する必要はありません。まず漏れる直前に何が起きたかを伝えると、医師が原因を考える手がかりになります。代表的な尿失禁には以下のような違いがあります。[1][2]

漏れる場面の説明例と代表的な分類
場面代表的な分類一緒に伝えたいこと
咳、くしゃみ、走る、持ち上げる腹圧性尿失禁運動を避けているか、出産や手術との関係
急に強い尿意が来て間に合わない切迫性尿失禁日中・夜間のトイレ回数、外出時の困りごと
上の両方がある混合性尿失禁どちらが多いか、特に困る場面

一方で、「出しにくいのに少しずつ漏れる」「いつも残っている感じがする」こともあります。尿もれをすべて骨盤底筋の緩みだと決めつけず、出にくさも必ず伝えることが大切です。[1]

「週に何回」と正確に数えていなくても、「買い物の途中で困った」「咳が続く日に増える」といった経験で十分に説明できます。服が濡れたことだけでなく、生活上やめたこと・避けていることもメモします。

初診では何をする?内診は必ずある?

初診では問診と尿検査などから始め、症状に応じて検査を組み合わせます。全員が同じ検査を受けるわけではなく、内診の有無も一律ではありません。東京女子医科大学病院も、必要に応じて内診、超音波、尿流量測定などを行うとしています。[2]

行われることがある診察・検査
項目確認する目的
問診漏れる場面、頻度、薬、既往歴、暮らしへの影響を整理する
尿検査感染や血液の混入など、別の原因を調べる
超音波・残尿測定排尿後に膀胱へ尿が残っていないかなどを確認する
尿流量測定尿の出方や勢いを測る
内診・咳をして確認する診察骨盤臓器の状態や、力を入れたときの漏れ方などを見る
パッドテスト指定の動作の前後でパッドの重さを比較し、漏れを評価する

検査の詳しい方法は予約先の案内に従います。NHSの診断案内でも、症状の確認、排尿日誌、残尿の評価などが紹介されています。[5]

内診が不安なら「検査前に目的と方法を説明してほしい」「痛いときは止めてほしい」と診察の最初に伝えます。心配だから何も言わず我慢するより、過去の痛かった経験や配慮してほしい点を共有すると、検査の進め方を相談できます。

排尿日誌は何を書く?持参メモの記入例

排尿日誌は、トイレと飲み物の記録から日常の傾向を見るためのものです。施設から指定用紙が出ていればそれを使います。NHSは少なくとも3日間の記録を案内していますが、日誌を完成させるために受診を遅らせる必要はありません。[5]

診察で伝えるための簡単な記録例(架空の例)
時刻排尿・飲み物尿意・漏れ・困ったこと
7:00起床後にトイレ。尿量は未測定漏れなし
8:00お茶をコップ1杯―
10:30買い物中にトイレ急な尿意で少し漏れ、パッド交換
14:00咳をした尿意はなかったが下着が湿った

尿量測定の指示があれば、方法を医療機関で確認します。測っていない量を推測でccに換算しないでください。起床・就寝時刻、夜中に起きた回数、飲み物の種類も分かる範囲で追記できます。記録中だけ極端に水分を減らすなど、普段と違う行動に変えないようにします。

別のメモには、服用薬、出産・骨盤内の手術歴、便秘、症状が始まった時期をまとめます。薬を自己判断で中止するのではなく、お薬手帳を見せて関係を確認してもらいます。

診断後はすぐ手術?治療の入口を知っておく

尿もれを相談したら直ちに手術になるわけではありません。腹圧性尿失禁では骨盤底筋訓練など、切迫性尿失禁では行動療法や薬物療法など、種類と困り具合に合わせて検討します。手術を含めた選択肢が必要な場合も、目的と負担を説明してもらいます。[1]

初診の最後には、「何が考えられるか」「何から始めるか」「いつ効果を確かめるか」の3点を聞くと、その後の行動が具体的になります。体操を勧められた場合も、正しい力の入れ方、続け方、評価の時期を確認してください。

受診までの間は尿もれ用パッドを活用できます。使うことは治療を諦めることではありません。パッドの吸水量とサイズの選び方も参考にしてください。

予約から当日までに確認すること

  1. 診療対象と予約:「女性の尿もれを初めて相談したい」と伝え、紹介状が必要か確認する。
  2. 費用:保険診療の対応と、初診で想定する検査の自己負担の目安を尋ねる。自由診療の治療提案は別に確認する。
  3. 持ち物:保険資格を確認できるもの、お薬手帳、紹介状があれば持参。日誌や症状メモも添える。
  4. 採尿の準備:来院前の排尿について指示があるかを確認する。つらいほど尿を我慢しない。
「咳をしたときと、急に尿意が来たときに漏れます。外出で困っています。初診の検査と費用、当日の準備を教えてください。」

このように生活上の困りごとを1つ添えるだけで、最初の相談は始められます。相談前チェックリストも使えます。

女性の尿もれ受診でよくある疑問

少量の尿もれでも受診してよいですか?

はい。量だけでなく、生活の困りごとが受診の理由になります。毎日漏れるまで待つ必要はありません。[1]

婦人科のがん検診で相談すれば十分ですか?

尿もれの診療とがん検診は目的が違います。検診予約とは別に尿もれを相談したいことを伝え、診療できるか確認してください。

内診が怖くて予約できません。

予約時に不安を伝え、初診で想定される診察を尋ねてください。検査の目的や進め方を聞いたうえで相談できます。ただし、内診なしで必ず診断できると保証することはできません。

参考資料・確認した公式情報

  1. 日本泌尿器科学会「尿が漏れる・尿失禁がある」
  2. 東京女子医科大学病院「女性の排尿障害とは」
  3. 日本泌尿器科学会「排尿症状を伴う発熱がある」
  4. 福岡大学医学部 腎泌尿器外科学講座「こんな症状の方」
  5. NHS「Urinary incontinence — Diagnosis」(英語)

情報確認日:2026年11月2日。メーカー情報は製品仕様・条件、医療機関の料金は当該施設の例として参照しています。外国資料の医療制度は日本と異なります。出典の掲載は当サイトへの監修・推薦を意味しません。